階段にもこだわりを!階段の種類や特徴を実例でご紹介 2024.11.21
2024.11.21Contents
かつては玄関ホールや廊下に設置されることが多かった階段。最近では、住む人のライフスタイルや好みに合わせた、おしゃれな階段が増えています。階段は、単なる上下階をつなぐスペースとしてだけでなく、住まいの印象を大きく左右する重要な要素の一つです。
今回は、階段の種類や配置ごとのデザインのポイントを、実例を交えながらご紹介します。これから家を建てる方はもちろん、リフォームを検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
■階段の種類
階段には、大きくわけて「ボックス階段」と「オープン階段」の2種類あります。
●空間を有効活用できる「ボックス階段」
ボックス階段は、箱型階段とも呼ばれ、壁で囲まれた階段です。日本の住宅では古くから見られるタイプで、階段下の空間を収納やトイレとして活用できます。省スペースで設置できる一方、視線が抜けないため圧迫感が生まれてしまうことも。
・ボックス階段の実例
玄関ホールに設けたボックス階段。照明を効果的に使い、淡いグレーのクロスを貼ることで、暗くなりやすいボックス階段を明るくおしゃれな雰囲気に。足元が明るくなることで、階段の安全性も高まります。
●開放感あふれる空間を演出する「オープン階段」
オープン階段は、スケルトン階段とも呼ばれ、踏板と骨組みのみで構成された開放感のあるスタイルが特徴です。下階に光や風を通すため、空間が明るく広々と見えます。デザイン性が高く、近年人気のスタイルです。
・オープン階段の実例
スタイリッシュなブラックのオープン階段。インテリアのアクセントとしての効果が高いため、お部屋の雰囲気がワンランクアップします。階段下まで光が通るので、下階が暗くならないのもメリットです。
■階段の配置
階段の配置方法には、大きく分けて、「ホール階段」と「リビング階段」があります。どちらを選ぶかで、生活動線が大きく変わります。
●プライバシーを保つ「ホール階段」
玄関ホールに設置される階段です。リビングや他の部屋を通らずに2階へ上がれるため、プライバシーを確保しやすくなります。また、リビングの話し声やキッチンのニオイが2階に伝わりにくくなる点も、ホール階段の特徴です。
・ホール階段の実例
玄関を入るとすぐ目に入るホール階段は、家の第一印象を左右するため、見せ方には工夫が必要です。細めの縦桟で抜け感をつくることで、軽やかで洗練された印象に仕上げています。
●家族がつながる「リビング階段」
リビング階段は、その名の通りリビング内に階段を設置するスタイルです。 玄関からリビングを通って2階へアクセスするため、家族が自然に顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが生まれやすくなります。吹き抜けと組み合わせることで、空間全体に広がりを持たせることができ、空間のアクセントにもなります。
・リビング階段の実例
リビングのソファ横に階段を配置。家族の外出や帰宅時に声をかけやすい環境が整い、家族のつながりを深める効果が期待できます。
■階段にこだわって満足度の高い住まいに
新築やリフォームの際に階段にこだわることで、空間の満足度が高まり、暮らしやすい住まいを実現できます。生活動線やデザイン性などをしっかり検討したうえで、自分に合った階段を取り入れましょう。
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