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住宅ローン金利、選ぶならコレ!変動VS固定、徹底比較で後悔しない選択を 2025.09.25

2025.09.25

住宅ローン金利のタイプは、毎月の返済額や総返済額に大きく影響します。
しかし、将来の金利動向を予想するのは難しく、どのタイプを選べばよいか迷う方も少なくありません。
今回は、「変動金利」「全期間固定金利」「固定期間選択型金利」それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

■変動金利|低金利の恩恵を受けやすいが金利上昇に注意

変動金利は、市場金利の動きに応じて通常半年ごとに金利が見直され、返済額は原則5年間変わらないのが特徴です。
借入当初の金利は全期間固定金利よりも低く設定される傾向がありますが、将来金利が上昇すれば返済額が増えるリスクがあります。
短期間での完済を計画している人や、繰上げ返済を積極的に行う人に向いています。

■全期間固定金利|将来の計画が立てやすいが初期金利は高め

全期間固定金利は、借入期間中に金利が一切変動しないため、毎月の返済額が一定で金利上昇リスクを回避できるのがメリットです。
長期的な返済計画を立てやすく、将来のライフプランの安定を重視する人に向いています。
ただし、変動金利や固定期間選択型金利よりも金利が高めに設定されるため、支払う利息が増える可能性があります。

■固定期間選択型金利|変動と固定の中間的な金利

固定期間選択型金利は、全期間固定金利よりも当初金利が低く、変動金利よりも返済額が安定しやすいのが特徴です。
契約時に決めた一定期間(5年・10年・20年など)は金利が固定され、その後は変動金利に切り替えるか、再び固定期間を設定するかを選べます。
固定期間中は返済額が変わらないため安心感があり、期間終了時には市場金利や自身の状況に合わせて金利タイプを見直せる柔軟さもあります。
ただし、固定期間終了後に金利が上昇していると返済額が増えるリスクもあるため注意が必要です。
ある程度の期間は返済額を固定したい方や、子どもの進学・定年といった将来のライフイベントに応じて金利タイプを見直したい方に向いています。

■借り換えのタイミングを見極め、将来を見据えた選択を

借り換えの目安は、「現在の金利よりも1.0%以上低い金利で借り換えられる場合」や「住宅ローン残高が1,000万円以上ある場合」。
条件が揃えば、総返済額を数百万単位で減らせる可能性があります。
住宅ローンを組む際は、金利が上昇しても返済を続けられるよう、借入金額と返済期間を無理のない範囲で設定しましょう。
日銀の金融政策や世界経済の動向をこまめにチェックし、将来の変動を見据えてライフプランやリスク許容度に合った金利タイプを選ぶことが大切です。

住宅ローンの金利タイプを選ぶ際には、単に金利の低さだけでなく、将来のライフプランや家計の状況を総合的に考慮することが大切です。
しかし、将来の金利動向を予測することはプロでも難しく、ご自身だけで判断するのは大変なこと。
後悔しない選択をするために、住宅会社の担当者やファイナンシャルプランナー、金融機関の担当者など、専門家への相談も視野に入れることをおすすめします。
プロの意見を聞くことで、より納得感のある決断ができるでしょう。