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ほどよい距離感がポイント!二世帯住宅間取りのポイント 2025.08.14

2025.08.14

親世帯と子世帯が一つ屋根の下で暮らす二世帯住宅。
お互いのライフスタイルを尊重しながら、良好な関係を築いていくには、間取りの工夫が重要です。

今回は、ほどよい距離感を保ちながら、二世帯で快適に暮らすための間取りのポイントと注意点をご紹介します。

■玄関は「共有」か「分離」か

玄関は長時間を過ごす場所ではないため、共有するケースが多く見られます。
ただし、来客頻度が多い家庭や、玄関近くに早く就寝する人の寝室を配置する場合は、生活音が気になることもあります。
そのような場合は玄関を分離することで、プライバシーが確保でき、お互いのストレスを軽減できるでしょう。

また、家族の人数が多かったり、小さなお子様のいる家庭では、玄関に靴や外遊び道具などがあふれやすくなります。
スペースに余裕を持たせたり、収納力の高い土間収納を設けたりして、出入りがしやすく物がすっきり片付くように整えましょう。

■リビングや水まわりは「共有」か「分離」か

リビングや、キッチン・洗面室・浴室などの水まわりは、生活の時間帯や使い方の違いが出やすい場所です。
共有するか分離するかによって、日々の暮らしやすさは大きく変わります。

たとえば、リビングを共有すれば、親世帯が子育てをサポートしやすく、家族全員で団らんの時間を楽しめます。
一方で、親世帯がテレビを見ているときに、子どもがゲームで遊べないなど、ちょっとしたストレスが生じることも。
キッチンについては、食事の時間や料理の好みに違いがある場合は、分けた方が快適に過ごせます。
ただし、キッチンを2カ所に設けると床面積が増え、建築コストも上がります。
そのため、メインキッチンは共有としつつ、親世帯にミニキッチンを設けることも検討するとよいでしょう。

洗面台を共有する場合は、幅広のワイドカウンターを採用すると、複数人で同時に使えて混雑を防げます。

■将来を見据えてバリアフリーにする

年齢を重ねるにつれて、段差や階段の上り下りが負担になっていきます。
将来に備えて、親世帯の寝室は1階に配置し、段差のないフラットな床や手すりの設置、開閉しやすい引き戸の採用など、バリアフリーの視点を取り入れて計画しましょう。
さらに、親世帯の寝室の近くにトイレや浴室をまとめて配置しておくと、夜間や体調不良時の移動がラクになります。将来的に介護が必要になったときにも、大きな助けとなるはずです。

二世帯住宅は、家族の絆を深めることができる一方で、お互いのプライバシーを尊重するためには、間取りをはじめさまざまな工夫が不可欠です。
これらのポイントを参考に、家族みんなが笑顔で過ごせる快適な二世帯住宅を実現してください。