住宅ローンの繰り上げ返済はするべき?メリットとデメリットを考えて判断を 2025.03.27
2025.03.27住宅ローンの返済中に自己資金に余裕ができると、「早く完済したい」と繰り上げ返済を考える方もいるでしょう。
金利負担を減らし、返済期間を短縮できる繰り上げ返済は魅力的に映りますが、いくつか注意点があります。
今回は、住宅ローンの繰り上げ返済のメリット・デメリットや、繰り上げ返済をする際の注意点について解説します。
■繰り上げ返済のメリット
繰り上げ返済の最大のメリットは、将来支払うはずの利息を減らせること。
住宅ローンの返済は、「元金」と「利息」で構成されています繰り上げ返済をすると元金が減るため、支払う利息が少なくなり、総返済額を抑えられます。
また、繰り上げ返済によって返済期間を短縮することも可能です。
毎月の返済額が同じでも、元金に充てる割合が増えるため、完済までの期間が短くなります。
■繰り上げ返済のデメリット
繰り上げ返済によってまとまったお金が出ていくと、急な出費に対応できなくなる可能性があります。貯蓄が少ない状況で、急な病気や失業などが起こると、家計が圧迫されるリスクが高まります。
また、金融機関やローン商品によっては、繰り上げ返済に手数料がかかる場合があります。
頻繁に繰り上げ返済を行うと、手数料の負担が大きくなるため、ある程度まとまった金額で実行するのが賢明です。
■繰り上げ返済の注意点
繰り上げ返済は、住宅ローン控除の適用要件に影響する点に注意が必要です。
住宅ローン控除は、一定の条件を満たせば所得税などが控除される制度ですが、条件の一つに「ローンの残存期間が10年以上あること」とあります。
繰り上げ返済によって残存期間が10年未満になると、控除を受けられなくなる可能性があるため、事前によく確認しましょう。
また、適用されている住宅ローンの金利が低い場合、繰り上げ返済をしても期待するほどの負担軽減効果を得られないこともあります。
繰り上げ返済を検討する際は、実際にどのくらい返済額を減らせるのか、手数料を含めてシミュレーションをしたうえで、金融機関を選びましょう。
シガ宅では、お客様のご希望に合わせた住宅ローンをご提案していますので、ぜひご相談ください。