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夏型結露に要注意!被害が深刻化しやすいってホント? 2024.06.20

2024.06.20

結露は冬に発生するものと思っていませんか?
夏に発生する結露は気づきにくいため、いつの間にか住まいに深刻なダメージを与えてしまう恐れがあります。

今回は、注意したい夏型結露の特徴と、対策方法についてご紹介します。

■結露は温度差によって発生する

結露は、急激な温度差によって引き起こされます。
暖かい空気はより多くの水蒸気を含むことができますが、冷やされた空気は保持できる水蒸気の量が減少するため、余った水蒸気が水滴となってあらわれます。

とくに冬場に窓ガラスに水滴が見られるのは、室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れて急速に冷やされ、空気中の水蒸気があふれ出すためです。

■夏型結露が発生する場所

夏の結露は、おもに外部に面した壁の内側で発生します。
あたたかい外気が冷房で冷えた室内の壁に触れると温度が下がり、空気が保持できる水蒸気量が減少します。
その結果、水滴が壁の中にたまってしまうのです。
結露が見えない壁の中で発生するため、なかなか発見できないのが夏型結露の特徴です。

■被害が深刻化しやすいので要注意

冬の結露は窓ガラスにあらわれるため目に留まりやすく、すぐに対処できます。
ところが、夏の結露は壁の内部で起きるため、気づかないのが厄介です。
そのまま放置すると構造体が腐食したり、カビが発生したりして、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。

目に見えない壁内部の結露に気づくのは困難なため、壁内結露対策が施された住まいを選ぶことが大切です。

■夏型結露の対策方法

夏の結露を防ぐには、断熱材の屋外側に空気が流れる通気層を設ける施工方法が効果的です。
壁内の湿気を外部に排出させることで、壁の中の乾燥状態を保ちます。

さらに、通気層が空気の壁(エアバリア)として機能するため、外部からの熱の侵入が抑えられ、温度上昇を防ぎます。
その結果、冷房で冷えた内壁との温度差が減少し、結露の発生を抑えることができるのです。

■目に見えない部分にもこだわった家づくりを

夏型結露は、住宅や家族の健康に大きなダメージを与えます。
壁の内側や見えない構造部分にまでこだわり、家全体の快適性や耐久性を向上させて、結露のない末長く安心して暮らせる住まいを実現しましょう。