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木造住宅の新築時に行うシロアリ対策「防蟻処理」とは 2024.06.27

2024.06.27

春から夏にかけて活発に活動する住まいの天敵、シロアリ。
被害にあうと、木材は元の状態には戻らず、住まいの耐久性を著しく低下させてしまいます。
そのため、新築時にしっかりと対策をしておくことが重要です。

今回は、シロアリ被害が住宅に及ぼす影響や、木造住宅の新築時に行う防蟻処理の重要性についてお伝えします。

■シロアリ被害にあうと大変!

シロアリは、おもに木材を食べて成長し、とくに湿った木材を好みます。
柱や床などがシロアリに食べられると、家の耐久性や耐震性を低下させるほどの深刻な被害をもたらします。
しかし、シロアリは木材の内部から食べる習性があるため、被害が表面から見えにくく、発見が遅れてしまうのです。

そのまま放置すれば、雨漏りの発生や建物の支持力が低下し、最悪の場合は住宅の倒壊につながる恐れもあります。
腐朽した部分は大規模な修繕が必要になる場合があるため、新築時にしっかりシロアリ対策をおこなうことが大切です。

■防蟻処理とは?

防蟻処理は、住宅の土台や柱などにシロアリ被害を防ぐ薬剤を塗布する処理のことです。
シロアリは湿気が多い場所を好み、地面の下や床下換気口などから侵入します。
そのため、とくに床下や柱などに集中して薬剤を塗布します。

建築基準法においても、木造建築物の地面から1m以内の部分(柱、筋交い・土台など)には、必要に応じて防蟻処理を行うことが義務付けられています。

■シロアリ対策は新築時が効果的

シロアリ被害にあわないようにするには、新築時の予防対策が重要です。
建物が完成する前であれば、柱や土台などの構造体が露出しているため、必要な部分に防蟻処理を施すことができ、効果的にシロアリ対策ができます。

■シロアリ被害を未然に防いで安全な住まいに

シロアリの食害が木材に与える影響は、時間が経つにつれて深刻化し、修繕や駆除にかかる費用も増大します。
とくに耐久性が問われる構造材に対しては、乾式加圧注入によって防腐・防蟻に強い薬剤をしっかり浸透させることが重要です。

安心して長く住み続けられる家づくりには、防蟻処理が欠かせません。
木造住宅の新築時には十分な対策をしてシロアリ被害から家を守り、耐久性に優れた住まいにしましょう。