滋賀で家を建てる!琵琶湖の気候と地域特性に合わせた家づくりのポイント 2025.08.28
2025.08.28滋賀県は、豊かな自然を身近に感じながら暮らせる魅力的な地域です。
しかし、家づくりの際には、夏の蒸し暑さや冬の厳しい寒さといった、特有の気候への対策が欠かせません。
今回は、滋賀で家を建てる際に、とくに注意しておきたいポイントを紹介します。
■琵琶湖がもたらす気候への配慮
滋賀県の気候は、琵琶湖の影響を大きく受けています。
とくに夏場は湿度が高く、室内が蒸し暑くなりがち。
そのため、家づくりでは、高気密・高断熱な性能に加えて、風通しのよい間取り設計や、適切な換気設備の導入が重要になります。
また、珪藻土や漆喰、エコカラットなど、調湿機能を持つ建材を活用して、室内環境を快適に保つ工夫もしておきましょう。
■冬場の寒さ対策と結露防止
滋賀県の北部は、とくに冬の冷え込みが厳しく、地域によっては積雪量が多くなることもあります。
こうした寒冷地で快適に暮らすには、壁や屋根、床下・窓まわりなど、家全体の断熱性能をしっかり確保することが不可欠です。
あわせて、気密性を高めて外気の影響を抑えると、室内の暖かさを保ちやすくなり、快適性が向上。
室内外の温度差による結露の発生も防げるため、住宅の劣化防止や健康的な住環境づくりにもつながります。
■水害リスクへの備えは万全に
琵琶湖や周辺を流れる河川沿いなど、水辺に近いエリアで家を建てる場合は、万が一の増水や洪水リスクへの対策が必須です。
まずはハザードマップを確認し、建設予定地が浸水想定区域に入っていないかを確認しましょう。
リスクのある地域では、基礎を高くする、居住スペースを2階以上に配置するといった工夫が必要です。
また、避難経路や避難場所についても家族で話し合い、いざというときに備えておきましょう。
■土地の特性と地盤の確認
滋賀県は、湖畔・平野・山間部といった多様な地形を持つ地域です。
見た目には問題がなさそうな土地でも、軟弱地盤が含まれていることもあります。
通常は土地購入後に地盤調査を行いますが、中には売主側がすでに調査をして調査報告書を保管しているケースもあるため、念のため確認しておくと安心です。
もし、調査の結果、地盤改良工事が必要と判断された場合は別途費用がかかるため、予算に余裕を持っておきましょう。
■地域に根差した建築会社や工務店に相談を
滋賀で安心・快適な住まいを建てるには、地域の気候や地形に詳しい、地元密着型の建築会社や工務店に相談するのがおすすめです。
土地特有の条件を踏まえたうえで、最適な提案をしてくれるプロと家づくりを進めれば、住みはじめてからの安心感や満足度が違います。