「和室8帖を確保して下さい」要望は、たったのこれだけでした。お施主様は、少し年輩のご夫婦様で、建替えを希望されていました。今回、縁があって家の住まいづくりをお手伝いさせて頂くことになりようやく完成となりました。家のサイズは建坪19坪、延床面積109.30㎡で33坪のボリュームになっております。お子様は成人され外に出ておられるので、ふたり暮らし・・・。広くもなく狭くもなく・・・といった感じでしょうか。家の計画にあたり、一番年頭においたのは、やはり和室です。この和室をどう計画するのか・・・そこに終点を合わせて計画した家といえますね。普通、30坪くらいの家の和室というと4.5帖が一般的ですから、家のサイズと間取りのバランスを考えるのに悩むことになりました。。フォーセンスは、上下階の整合性を基本としていますから2階は、四角い間取りでシンプルなのが一番なんです。で、その点と和室の接点を結びつけたのがこの住宅です。
和室を総二階にくっつける形で下屋とし、家のバランスをとりました。ＬＤＫと和室の一体的な空間も考慮しながら、動線計画にも配慮し、収納面においてもできる限り取り入れました。結果、「心地がいい。」かたちになったのではないでしょうか。