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2024年マイナス金利解除で住宅ローン金利はどうなる?今後の動向は? 2024.07.25

2024.07.25

ここしばらくは超低金利で推移してきた住宅ローン金利。しかし、2024年3月に「マイナス金利政策」解除が決定されました。これに伴い、住宅ローン金利にも大きな変化がありそうです。

今回は、2024年時点で予想される住宅ローン金利の動きについて解説します。これから住宅取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください♪

1.変動金利はゆるやかに上昇する見込み
2.固定金利は長期金利に伴って上昇する見込み
3.住宅取得は早めに検討を!

■変動金利はゆるやかに上昇する見込み

住宅ローンを利用する人のうち7割以上に選ばれているのが「変動金利」です。変動金利の基準金利は、短期プライムレート(短プラ)と言われる優良法人向けの短期貸出金利をもとに決められます。この短プラは、2009年から一度も変わらない状況が続いていました。しかし、日銀の政策金利に影響を受けて変動するため、今回のマイナス金利解除によって、各銀行が短プラを引き上げるのではと注目されていたのです。

2024年5月時点で、短プラを引き上げると発表したのは、ネット系の3銀行(楽天銀行・住信SBIネット銀行・イオン銀行)です。この状況から、短プラをもとに決められる住宅ローンの変動金利も、上昇傾向にあると言えるでしょう。

ただし、その上昇幅はある程度ゆるやかになる見込みです。金融機関が新規顧客を獲得するためには大幅な金利引き上げは不利になることや、変動金利は一定期間返済額が変わらないことなどがその理由です。

■固定金利は長期金利に伴って上昇する見込み

一方、住宅ローンの固定金利は長期金利の影響を受けます。2024年3月に日銀が長短金利操作(長期金利をコントロールする政策)を撤廃して以来、長期金利は大きく上昇しています。

そのため、住宅ローンの固定金利も上昇傾向に。実際に、大手銀行5行は、住宅ローンの10年固定型の基準金利を引き上げました。

■住宅取得は早めに検討を!

日銀が大規模な金融緩和政策を終えてから、変動金利・固定金利ともに上昇傾向となっています。

住宅取得を考えているなら、まだ低金利の恩恵を受けられる今のタイミングで住宅ローンを契約することをおすすめします。銀行とも相談し、ご自身にあった金利タイプを選択しましょう。

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